poweed by MIC-KEY

患者さまとご家族の声
Family’s VOICE

Interview02『NURSE VOICE』病棟担当 澁谷 洋子看護師 | 外来担当 下畑 みづ紀看護師

「子どもの成長を支える、育児を支える」

NURSE VOICE
▲澁谷看護師と下畑看護師

正しく使えば細いチューブでもミキサー食は十分可能

  • 写真2
    ▲写真2

    高見澤先生が「低侵襲でコシがあり交換しやすい」と7年間使用してきた、信頼と実績のあるMIC-KEYでミキサー食(写真2)・半固形食注入の取り組みを進めてきました。ミキサー食を進めていくと、液体の栄養剤を使用していた際には無かった臨床的な結果が見えてきました。 
    (1)ダンピング症状が消失しました。
    (2)便の性状や回数が正常化しました。
    (3)髪の毛が増え、艶と弾力が改善しました。
    (4)肌の艶が改善しました。
    (5)体重が増加し顕著な成長が見られました。
    MIC-KEYにはミキサーや半固形化栄養などの投与に適した、ボーラス投与接続チューブが付属しておりチューブの本体からもはずれ難く安心して使っています。一部の書籍で粘度の高いものの注入には18Fr以上が推奨されていますが、MIC-KEYを正しく使用すれば、16Fr.以下のチューブでも問題なくミキサー食・半固形食の注入が可能です。

    写真2

胃ろうからのミキサー食注入でQOL向上

  • 多発性奇形で痙攣発作時に栄養剤を吐いてしまう子は、鼻から腸にチューブを通し、一日の大半の時間をかけて栄養注入していましたが、胃ろうを造って半固形食の注入を始めたところ、1ヶ月で変化が現れました。生後数年間、1日に約20回も水様便が出ていたのですが、便が固形化し排便回数も劇的に減りました。ご家族も大変喜ばれ、是非病院でもやってほしいということをきっかけに院内での取り組みが本格的に始まりました。液体栄養剤でダンピング症状に悩まされていた子どもは、ミキサー食の導入でダンピング症状がなくなりました。しかし、ミキサー食は作る手間がかかるので、市販の介護食を併用したり、子どもが眠っている間に液体栄養剤を併用したり、皆さん工夫しています。私たちもアドバイスはしますが胃ろうの良さやミキサー食のコツなどは、実際の生活の質の向上を通じてお母さん同士のコミュニケーションで広がっています。

胃ろうとミキサー食は母性も育む

  • DVD「子どものための胃ろう」
    ▲写真3 DVD「子どものための胃ろう」

    障害を持った子どもも成長、発達に大きな可能性を秘めています。将来的に経口摂取機能が回復する可能性もあります。鼻腔栄養から離脱し胃ろうでリハビリテーションを進めたい、胃ろうにして家族と同じ手作りの食事を同じ時間に食卓で食べさせたい、誕生日にはケーキを食べさせたい、旅行先でも一緒に同じご飯を楽しみたい、など母性を育み、生活の質を向上します。最近では、「胃ろう造設のための入院中にミキサー食を試してみたい」というお母さんも増えてきています。子どものための胃ろうとミキサー食注入を、もっともっと世の中に広めていきたいと思います。子どものための胃ろうを理解するには、ハリヤードヘルスケアインクのDVD「子どものための胃ろう」を、ミキサー食の効果やレシピは長野県立こども病院のDVD と資料「はじめてみよう!! 胃ろうからの半固形食短時間摂取法」(写真3)をご覧ください。

    DVD「子どものための胃ろう」
    ▲写真3 DVD「子どものための胃ろう」